なんとか元気でやってます

当ブログは頭の中の整理に使いたいと思っています。よろしくお願いいたします。

嘘についてのあれこれ

一般に、嘘をつく人というのは、自分に自信がない事が多いと思う。
きらびやかな嘘を纏って他人に誇示するようなタイプであったり、
ありのままの自分をさらけ出すのは間違いなく嫌われてしまうからと言うことで、
自己防衛のために嘘をつくタイプであったり。

これと同じくらい多いのが、人を操るための嘘。
自分の利益のために、人を操作するための嘘は、言うまでもなく最低であるが、
問題となるのは、他人の利益や気持ちを考えた嘘は一体、悪なのか善なのか。
表面上は人の気持ちを考えてるとか言っていながら、実は自分が相手に嫌われたくないがゆえに、嘘をついたりする人はもちろん除外するとして。

「良い嘘」というのはありえるのか。
ありえるとするなら、どこまでが良い嘘で、どこまでが悪い嘘なんだろう。
サンデルの「これから正義の話をしよう」の中のカントについての記述でこんな話があった。

「自分の部屋に、友人が逃げ込んできた。
聞くところによると、ある人に追いかけ回されており、捕まれば自分は死ぬ。
かくまってくれないか、という話であった。
友人が部屋の中に隠れると、ドアをノックする音が聞こえた。
ドアを開けると、男が自分に向けて問う。Aを見なかったか?
これに対して、あなたはどう答えるだろう?
真実を告げるべきか、Aのために嘘をつくべきか。」

嘘についての善悪を問う時、これぐらいの極端な設問はとても考えさせられるものがある。
大半の人は、この設問に対して、「そんなの嘘をつくに決まってるじゃないか!」と
答えるだろうけど。。。
例えばこの殺されそうな人が友人ではなくて、ものを盗んで逃げてきた赤の他人である場合は?
悪いことをしたとはいえ、差し出したら、その人は殺されちゃう。それは正しい事なんだろうか?


嘘というのは、どんなに他人のためになるものであったとしても、現実と違うものを教えている事に違いはない。
「誠実」という言葉を考える時、常に現実をしっかりと伝えるべきという意見も否定出来ない気がする。

結局のところ、どっち!と決めることは難しくて、ケース・バイ・ケースでしょ、ってところに落ち着くんだろうけど、それもなんだかなぁ、と思ったりするよね。
ケース・バイ・ケースって、議論の放棄に感じてならないから。
もうちょっと考えてみないとなあって思ったりするけど、明日になったら忘れてるんだろうなキット。

さて。
僕はけっこう、嘘をつく人間だ。
それは何も、自分の利益のためというだけでなく、意味のない嘘をついたりする事の方が多い。
(もちろん自分の利益になるからという風に嘘をついてしまうこともあるのだけれど。)
意味のない嘘をつく精神状態ってどういうものを指すんだろうね?
色々考えてみたけどわかんない。
他人に自分を読まれたくないと思っているから?ちょっと変化球を投げたいという変わり者?
…うーん。

っていう疑問が発端で、今日は嘘についてまとまりのない文を書いてみる気になったわけなのでした。
ちゃんちゃん。