なんとか元気でやってます

当ブログは頭の中の整理に使いたいと思っています。よろしくお願いいたします。

生の尊さ

ずいぶんありふれたタイトルだけど、まあいいや。

小さい頃、大人たちは口をそろえてこう教えてきた。
「命は尊いものだ」
「動物をぞんざいに扱ってはならない」
「花をちぎるな」

…と、いいつつ。
美味しそうに動物の肉を食い、
ゴキブリを何のためらいもなく叩き殺し、
雑草に枯葉剤を撒く。

命って、尊いものではなかったの?



別に僕はジャイナ教徒ではないから、他の生物を殺して可哀相、なんて事は言わない。
お肉だってお魚だって美味しいと思うし、スズメバチが襲ってきたら間違いなく殺虫剤を振り回す。
言いたいのは、こうした大人たちは命の尊さを本当はわかっていないと思うのだ。

この広い宇宙の中のちっぽけな存在として、意味もなく生まれた自分という命。
数えきれない月日の中の、たったちっぽけな期間だけ地球を歩き、そして何の意味もなく散っていくその儚さ。
その無意味さと儚さを深く噛み締めたものにしか、命の尊さはわからない。

生命は皆、等しく生を謳歌し、また闇に戻っていく。
生きている時の、姿や形はそれぞれだけど、どんな生物も同じく「闇」から生まれたものだ。
そこに愛しさを感じるようになったとき、生を絶つ躊躇いは生まれる。
これが、「命の尊さ」であると僕は思う。



蛇足。
この自分という命、存在の意味を疑いつつも(半ば意味のないものだと確信しつつも)、それでも尚、生きる力を精一杯振り絞って、力の限り生きるのが、「大人」であると僕は思っている。

そうなりたいと思うけれど、僕は全くもって俗物だ。
あーあ。